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依頼は戦うだけのが好きです
ほら、依頼でよくあるじゃあないですか。「何かフォローを頼む」みたいな感じのが。
ああいうの苦手なんですよね。
基本的に“痛みの本質は、その痛みを受けた本人にしか理解できない”って考えてるからかもしれません。
家族が死んでしまって、学校に戻りますよね。そうするとみんな、なんか腫れ物を触るような感じで接してくるんですよ。
今なら「ああ、どう接して良いものか、困ってるんだな」って解るんですが、当時はそんなことに思い至る余裕もなく。もうひたすらに居心地が悪くて。なんというか、針のむしろに座らされて、傷口を紙やすりでザリザリ擦られているような。
で、「痛みは他人に理解できるものじゃあないんだな」と。
オレちゃんもゴースト事件に巻き込まれた人達の痛みは、完全には理解できません。彼らが受けた痛みとオレちゃんが経験した痛みは、似ているようで違いますから。
本題とは関係ない話を長々としてしまいました。申し訳ない。
さて話を戻しまして。
ナイトメアが関わってたりしたら、まあ言葉をかけるのは致し方ないと思うんです。そうしないと、またナイトメアがでしゃばってきちゃいますしね。
けど、普通の、というか、リビングデッドやらが関わってるゴースト事件に巻き込まれた一般人に、何かフォローっていうのも、ねえ。
何故にそう思うのか、例を挙げていきたいと思います。
まずは【自分の家族や恋人がゴーストだった】場合。
これはリビングデッド系の依頼や、今治市解放戦前に頻発していたリリスの事件なんかがありますね。
世界結界の外側にいる我々からしてみたら、ゴースト相手に幸せそうにしてるのなんぞ嘘八百も良いところなんですが、そんなもの一般人からしてみたら関係ありません。彼らにとっては、目の前にあるものが真の幸福。
我々は彼らから見れば、やれ世界を守るためとか手前勝手な理屈を並べ立てて、幸せを壊そうとする害悪でしかない。
そんな我々の言葉が届くのか。疑問で仕方ありません。
続きまして【ゴーストに唆されて人殺しの片棒を担いでしまった】場合。
先ほどの例と違い、言葉が届く届かない以前に、かける言葉がありません。一時の感情に流されて人殺しを、しかもゴーストに唆されてやってしまうような人になんて。
どうせ彼らの起こした事件は世界結界が事故か、何か都合の良いように処理してくれるんでしょうし。気楽で良いですね。
口を開けば、必ず追い詰めるようなことを言ってしまうと思います。故に沈黙するより他ありません。
そんなワケで、オレちゃんにゴースト事件の被害者を気遣うような依頼は無理です。
ただゴーストを潰して終わる依頼が楽で良いですね。面倒は御免被りたい。